同友会東広島青年部の11月例会が行われた。
今回はいつもと趣向を変えて、他支部の企業を視察例会でした。
行先は、いま何かと話題の街、「尾道」です。
もともと、年間計画を立てる時に、会計監査の古島氏から、
「他支部の企業を視察してみたい」と意見を頂き、
このたび尾道青年部のご協力を得て実行できたということだ。
最初の視察先は「NPO法人工房おのみち帆布」
ここは駅前の商店街の中にあります。
いたる所に「てっぱん」のポスターがありました。。
「帆布」って知らない方もいるかもしれませんが、もともと船の帆で使用されていた厚手の綿織物であり、
丈夫で通気性が良いため、テントの生地や画布などにも使用されていたそうです。
戦前は多く生産されていたそうですが、戦後になると安くて軽い合成繊維に市場を奪われ、全国的にも衰退していったそうです。
きっかけは現理事長の木織さんが帆布工場を視察された時です。
帆布の素材に惚れ込んで、なけなしのお小遣い持ち寄って生地を買い、縫製をできる人に頼んだことがスタートだったそうです。
現在恒例行事になっている「尾道帆布展」も、ひょんなことで知り合った、旅行中の美大学生と意気投合し、やることが決定。
最初は廃校になった学校などを借り、民家に住みこみながら1ヵ月かけて制作した後に公開されたそうです。
場所を移って、向島町へ。
「立花テキスタイル研究所」へいきました。
ここはさきほどの工房おのみち帆布の子会社のようなもので、おもに綿花の栽培や染色の研究をされています。
案内してくれたのは尾道青年部でもある所長の新里さんです。
彼女はとにかくパワフル。そして戦略的で無表情です(笑)
淡々と説明していただきました。
輸入していた綿花を自分たちで栽培したいと始められ、後に染物も始められたそうです。
趣味で終わるのではなく、一つの産業にしたいと、やることが徐々に明確化してきたそうです。
この研究所、実は尾道市所有の使わなくなった施設を借りてやっているそうです。
そのうえ広いので別の部屋を他の用事で使うこともよくあるそうです。
この日はカラオケ教室をしていた。。。
ペットもたくさんいました。犬5匹、ヤギ3匹など。
↓こんなにかわいい犬までいました
場所を移動して尾道帆布株式会社へ。
実はここ、先ほどの工房おのみち帆布とは全くの別会社で、糸から生地をつくるとこまで行う工場です。
社長の高橋さんに説明を伺いました。
需要が減ってきて同業他社が多く辞めていったなか、細々でもしっかり続けてこられたようである。
テレビの取材などもいくつか経験されており、そのときは「自分たちの仕事がかっこよく感じる」と言われたのが印象的でした。
年期の入った工場内を進んでみると昭和30年頃から使っているという織り機などがたくさん動いていた。
ガッチャン、ガッチャンと機械織りの音、辺りに散乱している綿ぼこりなど、不思議な雰囲気を待つ場所であった。
工場を出ると向島から尾道商店街へ戻り、さきほどの新里さんの店を見学させて頂きました。
様々な植物で染色したハンカチやスカーフの他、自分で染色できる材料も販売しておられました。
とてもかわいらしい店でした。。
記念にパシャ。
前列中心が理事長の木織さん、その左が立花テキスタイル所長の新里さん、またその左がスタッフさん。
右端のハンチング帽の人が今の尾道青年部長の山本さんです。
最後の視察。
それは藤本乾物です。尾道といえば海産物も有名。
実はここのご主人の藤本さん、尾道青年部の初代会長であるともに、
前広島県青年部連絡協議会会長というすごい人です。
その正体は、、、すごく気さくなアニキです。 尾道では頭(かしら)と呼ばれてます(笑)
上の写真はデベラの干物です。
記念に・・・(笑)
ここでデベラの食べ方をレクチャーしていただきました。
そのまま火で炙って食べる従来の方法と、↓このように金槌でたたいて骨を砕き、柔らかくして食べることもできます。
藤本さんのお母さんにはたくさんサービスしていただきました。
炙ってます。この寅さん風のジャケットを着ているのは、今日半日案内をしてくれた「高原誠吉商店」の高原さんです。
彼も尾道青年部です。
炒り子です。仕入れ値の変動が激しいようです。
在庫がなくなった時などは近所の同業者から安く譲ったり、譲ってもらったりできるようなつながりがあるそうです。
近所の同業者同士で助け合えるってのはいいですね。
実は私、炒り子とちりめんが同じ魚だって今日初めて知りました。
尾道みやげは藤本乾物へ。
ここで視察は終了。夕食は「たまがんぞう」(尾道青年部、山根さんの店)でとりました。
地物の魚など、ごちそうになりました。
懇親会からは3代目尾道青年部会長である、ユニリース広島の初山さんが急遽参加されました。話題はさらに楽しく・・・。
ここで事件が。
偶然隣の席で鐵萬商事の池田さん(前尾道青年部長)が家族サービスをしておられたのだ。
最後に、
今回の尾道視察例会は本当にいい例会だったと思いました。
頑張ってる人の生の話が聞けて、姿も実際見れて、尾道の地域性や人の温かみを感じることができた。
商店街も活気があり、昔からありそうな店もたくさん営業している。
高原くん風に言うと、心の内部留保が蓄積された気分で家路に着くことができました。
尾道のみんな、ありがとう!
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