広島近辺でよくみられる樹木の病気
広島近辺でよくみられる、植物の病害について説明します。
わからないことがあれば、いつでもご相談ください。

赤星病

あかほしびょう
被害を受け
やすい植物
オモト、カイドウ、ボケ、カイズカイブキ、ビャクシン類、ナシ(西洋ナシ以外)
発生時期 春から初夏にかけて。4月に雨が多い年に多発する傾向がある。
症 状 葉の表面に丸い円形状の小さな斑点が出ます。被害が拡大するにつれ、形がゆがみ、赤褐色に変化して、やがて黒ずんだ小さなブツブツとなったり、病気に侵された部分が飛び出して短いひも状の毛となり、黄褐色を帯びてくるものもあります。
対 策 ダイセンステンレス、ダイセン、ダイファー類などを発生時期に散布します。病菌は冬を越しますから、発生源となるカイズカイブキのような植物が近辺にある場合は、2月に予防として石炭硫黄合剤を散布しておくとよいでしょう。

うどんこ病

うどんこびょう
被害を受け
やすい植物
庭木から花壇の草花。温室の鉢物、畑の野菜、ハーブ、山野草とあらゆる植物に出る厄介な病気の一つです。
発生時期 春から秋にかけて。5~6月頃と秋の彼岸前後に多い。温室や室内ではほぼ年間被害が見られます。
症 状 葉の表面に白い絹糸状の斑点ができ、次第に白いカビがびっしりと生えて、ちょうど小麦粉をまぶしたような状態になります。葉以外に若い茎やつぼみ、花弁などが侵されることもあり、同様の症状が出ます。主に高温多湿、日照不足、風通りが悪い環境で被害が出やすく、窒素湿肥料の過多もかなり影響します。
対 策 早目の処置が決め手です。発生前、又は発生初期にベンレート、ダイセン、ダイファーなどを散布してください。がっちりした丈夫な苗、株に仕立てておくことが大切で、手抜きをすると、被害を受けやすくなります。肥料は、窒素湿肥料を控えめにし、カリ室肥料を多めにします。

黒星病

くろほしびょう
被害を受け
やすい植物
バラに多発する病気。ミニ系統にはほぼ被害が見られます。リンゴやナシ、モモ、がぼちゃやキュウリ、ウリ、芝生などに被害が出ることもあります。
発生時期 春から初夏にかけて。4月に雨が多い年に多発する傾向がある。秋の多発します。
症 状 葉に黒くて丸い、斑点ができ、次第に葉が落ちてしまいます。カビが生えてきたり、ヤニが出てきたりすることもあります。広範囲に及ぶと、株全体が弱まり、花が咲かなくなります。果実に発生すると、果実が「く」の字に曲がったり、枝に発生の場合は、紫褐色に変化します。
対 策 予防が一番です。発生前に、ダコニール、サプロール、銅水和剤などを散布しておくことです。雨に当たると被害が出やすくなるので、鉢植えなどは、軒下に置くなどして、雨に当てないようにすることも大切です。病葉は、早目に焼却処分してください。

さび病

さびびょう
被害を受け
やすい植物
キク、シャクヤク、ボタン、各種庭木、野菜のネギ、インゲン、果物のブドウ、ウメ、温室草花のグロキシニア、アイリス類など、あらゆる植物に発生します。
発生時期 初夏と秋口に多発します。夏胞子、冬胞子によって年間被害が発生するケースもあります。
症 状 金属製品がさびたような感じになります。まれに茎や花弁に同じような症状が出ることもあります。色は黒、黄白色、オレンジ色、赤み掛かった褐色などさまざまです。
対 策 発生前にマンネブダイセンなどを散布します。シャクヤクの葉に付着し、風に飛ばされアカマツに着き繁殖し再びシャクヤクに舞戻るという、2種類の植物を行き来する中間寄生タイプの病菌で、近くに中間寄生できる植物を植えないようにする事も被害を減らすために大事な処置です。風通しの悪い所や日照不足も発生の原因で、注意が必要です。

白紋羽病

しろもんぱびょう
被害を受け
やすい植物
カエデ、サクラ、ウメ、リンゴ、ナシ、シャクヤクなど、ほとんどすべての樹木が侵されます。
発生時期 1年中よく見られますが、春と秋は特に注意が必要です。
症 状 樹木に多く発生する土壌病害の1つで、地下の根が侵されるため、株全体の生育や枝の伸びが衰え、葉も色があせ小さくなります。最後には樹皮の下に白いカビが生えます。
対 策 植え付け前に、コブトールなどの粉剤を培養土に混ぜておきます。発病した場合は、病株を引き抜いて焼却し、NCS剤などで土壌を消毒します。

すす病

すすびょう
被害を受け
やすい植物
アブラムシ、カイガラムシ、シラミ類などが発生するほとんどの植物に被害が出ます。
発生時期 4~10月に多発します。温室では冬でも油断禁物です。
症 状 葉や茎、枝幹の表面などがすすのようなカビで真っ黒になり、観賞価値が著しく低下します。すす病は、他の病害と違って、植物体に直接発生するものではありません。シラミ類などの排せつ物にカビが繁殖して二次的におこる病害です。被害部分には、必ず小害虫が寄生しています。
対 策 すす病そのものの治療にはジネブ剤などの殺菌剤を使いますが、これでは、すぐに再発します。原因となる寄生害虫を専用の殺虫剤で駆除することが最も有効な手段と言えるでしょう。

炭素病

たんそびょう
被害を受け
やすい植物
多くの植物に発生します。
発生時期 春から秋にかけて、特に雨の多い6~7月と9~10月の多発します。
症 状 葉に発生した場合は、灰白色の病斑が現れ、中心部に黒いブツブツができます。穴があきこともあります。果実、茎、花弁などに被害が出ることもあります。
対 策 予防として、ベンレート、ジネブ剤などを散布します。剪定をして、普段から蒸らさないようにしておくこと、窒素を控えめにしておくことも大事です。葉水は、被害を受けやすいので、水やりの時は、葉を避けて行うようにします。病気に気が付いたら、早目に枝ごと切取って焼却してください。

天狗巣病

てんぐすびょう
被害を受け
やすい植物
サクラをはじめ、サツキ、ツツジ、タケ、などの樹木に発生します。ソメイヨシノが特に被害を受けやすい。
発生時期 5~12月に発生します。特に5月は注意が必要です。
症 状 サクラなどでは枝の一部に、こぶができ、そこから、小さく細い枝が無数に出て、その部分だけ開花しなくなります。
対 策 原因がよく分からない、治療は非常に厄介です。被害株は早期に除去し、切取った切口には、接ぎ木などの作業の際に使う癒合剤を縫っておきましょう。冬の間に、石炭硫黄剤などを予防散布しておくのが良いでしょう。

斑点病

はんてんびょう
被害を受け
やすい植物
ほとんど全ての樹木、草花、鉢花、観葉植物、野菜。
発生時期 梅雨期、秋の長雨期など雨の多いシーズン、雨の多い年には多く見られる。
症 状 生育中から生育末期の葉に、褐色や灰色の細かい斑点や条斑ができ、次第に拡大していきます。映えや株の生育が悪くなり、樹木では落葉しはじめます。茎に付着した場合も同様の症状が現れ、生育に悪い影響を及ぼす。
対 策 予防を重点に置くことが大事です。;排水、通気を良くし、梅雨前、秋口など雨が集中して降る事が予想される前には必ず、ダコニール、ジマンダイセン、ベノミルTPN剤、チオファネートメチル剤などを散布しておきましょう。病気に侵された茎や葉は、すぐにつみとって、焼却処分してください。

モザイク病

もざいくびょう (ウィルス病)
被害を受け
やすい植物
ほとんどすべての植物が被害にあいます。
発生時期 春からあきにかけて、特に5~6月に多く見られます。
症 状 葉にまだら模様ができます。被害がひどくなると、葉が縮れたり、奇形化したり、黄化したりすることもあります。開花実実しにくくなります。
対 策 アブラムシなどの吸汁の時に移されるケースが多いようです。

もち病

もちびょう
被害を受け
やすい植物
ツバキ科のサザンカやツバキ、ツツジ科のサツキやツツジ類、シャクナゲ類によくみられる特有の病気です。庭木にも盆栽にも発生する。
発生時期 年1回、5月前後に発生します。まれに秋にも。
症 状 葉が火ぶくれしたようにプクッとふくれます。初期はピンク色を帯びていることが多く、花弁や新梢に同様の症状がみられることがあります。侵された部分には、白いカビが生え、最後には枯れてしまいます。
対 策 発芽前のやや肌寒い時期に、石炭硫黄合剤を散布する、しかしこの薬が、危険なものなので、よほどの時以外は、避けましょう。あまりまとまって発生しませんが、見つけたらすぐ、手で除去しましょう。