TREE HOUSE STORY
ツリーハウス物語(1)
それは、1冊の本から始まりました。
それは、1冊の本から始まりました。
それは私が元々ツリーハウス好きで、仕事先である保育園の園長先生にツリーハウスの本をお貸ししたのがきっかけでした。
その後、突然仕事先の保育園の園長先生から
「園内にツリーハウスをつくりたいから相談にのってほしい」
と連絡を受けました。
話を聞いてみると、予算100万円以内で園内にある大きなケヤキの上にツリーハウスをつくって保育園のシンボルにしたいとのこと。
話を聞きながらとてもワクワクしたものの、作ったこともなければ、大工技術もほとんどない。
わが社だけでは作れるはずもない…。
まずは、近隣でツリーハウスの施工ができる会社を片っ端から探しました。
ん、待てよ…。
園長先生に貸した本の著者「小林崇」さんはどうだろう!?
せっかくなのでツリーハウスの業界では日本で第一人者、世界で活躍する小林さんにお願いしよう。
世界を見てきた小林さんならきっとワクワクするようなアイデアを頂けるだろう。
さっそく、小林さんの会社を調べて電話をしました。
しかし、電話してもなかなか繋がらず。ようやく繋がったのは、半ば諦め半分でかけた5回目くらいだっただろうか。
電話には事務の方が出てくれました。
「小林は今、出張中です、8月○日ならお会いできると思います」
ようやく繋がったうれしさと、早速会える約束ができそうなことで、私のテンションは上がりまくっていた。
「はい、伺わせてもらいます!!」 その場で東京でお会いする約束をしました。
東京での打ち合わせ当日。原宿の街中にある事務所に行くと中にはひときわワイルドな男性が座っている。
「おおー、小林さんだ!」
私は少し緊張しながら保育園での話を説明しました。
小林さんは話しをじっと聞いてくれた後、協力してくれことを約束してくれました。
がしかし、ツリーハウスを施工するには超えないといけない壁がたくさん…
まず、予算が全く合わない。
また、使ったりする場合に安全性は大丈夫なのか?
眺めるだけのツリーハウスは面白くない。
そもそも園内にそんな危険なもの作っていいものか?
勢いで東京まで来たものの、課題が山積みで途方にくれました。